第 5 章
1. 防 犯 ……… 48
2. 平 和 啓 発 ……… 48
3. 情 報 化 施 策 ……… 50
4. 公 有 財 産 ……… 57
5. 市 庁 舎 ……… 59
6. 契 約 事 務 ……… 61
7. 市 税 ……… 62
第 5 章 総 務
1. 防 犯
本市では、平成 16 年 3 月に「宇治市安全・安心まちづくり条例」を制定。平成 18 年 3 月に「宇治市 防犯推進計画」を策定し、毎年 7 月 10 日〜 19 日及び、12 月 10 日〜 19 日のそれぞれ 10 日間を、子ど もはもとより、全ての市民の安全を目的に、市民、事業者、市及び関係機関等が連携して地域の防 犯活動に取り組む「市民安全・安心推進旬間」と位置づけ、安全で市民が安心して生活することが できるまちづくりを目指して事業を実施している。
また、平成 22 年 3 月には、不幸にも犯罪被害に遭った場合、平穏な生活を取り戻すまでの間の支 援を目的に、「宇治市犯罪被害者等支援条例」を制定し、犯罪被害に遭われた方等の支援に努めてい る。
◎ 28 年度の主な事業 *市民の防犯意識の啓発
9 月には防犯意識高揚のための講演会を、また、12 月の「市民安全・安心推進旬間」には防犯 意識の啓発活動を実施した。
*地域防犯活動の支援(「宇治市安全・安心まちづくり補助金」)
22 小学校全ての校区に対して、小学校区単位の防犯推進組織の活動を支援する助成金を交付し た。
なお、交付については、第 1 防犯対策事業に 3 万円、第 2 防犯対策事業については、1 事業ごと に 4000 円交付した。(合計 84 万円)
※ 第1防犯対策事業:地域住民への防犯啓発、通学路の点検、児童の登下校時の見守り活動、団 体内部における防犯情報の共有、地域ぐるみの防犯パトロールの 5 事業 ※ 第 2 防犯対策事業:独自の防犯イベント
*宇治市安全・安心まちづくり推進会議
「宇治市安全・安心まちづくり条例」に基づき設置したもので、小学校区の地域防犯活動団体 を中心に、関係団体、警察及び行政で構成している。平成 28 年度は 3 回開催し、宇治警察署管内 犯罪情勢報告や、分散学習会などを行った。
2. 平 和 啓 発
本市における平和啓発活動は、昭和 37 年に設立された宇治市平和都市推進協議会(会長=宇治市 長。15 団体で構成)を中心として実施されており、事業に要する経費は、宇治市が補助金として交 付している。
議会では、宣言の理念に基づいた事業を活発に実施。昭和 63 年 8 月には市民の寄附を集めて「平和 の像」を市役所前に建立した。平成 16 年 8 月には「平和の鐘−祈り−」を建設するとともに、広島市、 長崎市、那覇市より寄贈された被爆石・戦災石を設置し、一帯を「平和エリア」として整備した。また、 平成 2 年度からは、平和学習を目的に市内の小・中学生を広島に派遣する「小・中学生平和訪問団 派遣事業」を開始、11 年度はもう一つの被爆地長崎に、12 年度には国内で唯一住民を巻き込んだ地 上戦が行われた沖縄へ派遣、現在は広島・長崎・沖縄の順で派遣している。
◎ 28 年度の主な事業 *宇治市民平和祈念集会
8 月 15 日の終戦の日に、あらゆる戦争犠牲者の冥福と世界の恒久平和の実現を祈念するため、 市役所「平和の像」及び「平和の鐘−祈り−」前の平和エリアで開催。小・中学生平和訪問団員 による「核兵器廃絶平和都市宣言」の朗読、「平和の像」への献花や、「平和の鐘−祈り−」の吹 鳴にあわせて 1 分間の黙祷を行った。
*小・中学生平和訪問団派遣事業
小学 6 年生と中学 1・2 年生あわせて 20 名を 1 泊 2 日で広島に派遣。広島平和記念資料館等の見 学や被爆体験講話の聴講をとおして、戦争の愚かさ・悲惨さ、そして平和の大切さを学習した。 参加者の感想文は文集として発行し、市内各小・中学校や図書館等公共施設に配布、平和啓発教 材として活用してもらっている。
*「平和☆ひゅうまん夏フェスタ」
8 月 24 日、幼児や児童、そして同伴の保護者世代を対象とする「平和☆ひゅうまん夏フェスタ」 を、文化センター(文化会館・中央公民館・中央図書館・歴史資料館)にて人権啓発課及び教育 委員会とで共催。親子で平和の尊さ、戦争の愚かさ・悲惨さについて学んでもらう場の提供を目 的とした。
文化会館では「広島訪問を通じて見えた戦争」というテーマで小・中学生平和訪問団員による 平和学習成果の報告、平和をテーマとした子ども向け映画の上映を行い、中央公民館では市内小・ 中学生から募集した「平和の絵」の展示を行い、中央図書館では幼児から小学校中学年程度を対 象に、絵本を通じて平和の大切さ・命の尊さを考える「平和図書の読み聞かせ」を実施した。
*企画コーナー「国民学校の一日」
戦時下の教育に重点を置き、国民学校児童の登校から下校までを時間軸で紹介する企画コー ナーを、歴史資料館で開催した。
*「平和の絵」展
民館市民交流ロビー及び市役所 1 階市民交流ロビーで展示した。
*平和図書展
宇治市立の 3 図書館との共催で、「語りつがれる戦争の記録」をテーマに戦争と平和に関する図 書、当協議会から寄贈した図書を中心に展示・貸出しを行った。
*平和ロビーコンサート
市主催の「市民交流ロビーコンサート」と共催で歌とピアノのアンサンブルコンサートを開催 した。
*宇治市戦争体験アーカイブの作成
戦争体験を収録したアーカイブ第 1 巻を作成し、市ホームページ及び市 YouTube チャンネルに 動画を掲載した。
3. 情報化施策
本市は行政情報化の推進に向けて取り組んでいる。 ⑴ 電算システム稼働状況等
本市における電算機の利用は、昭和41年の税の賦課業務に始まり、その後昭和50年代の半ばまで、 水道料金計算・給与計算・国民健康保険・国民年金業務等へと、いわゆる大量定型業務処理(バッ チ処理)を中心に利用範囲が拡大された。
昭和56年には国民健康保険業務が、昭和57年には老人健康医療業務が漢字オンラインシステムと して稼働し、本市の電算機利用の新たなページを開いた。そして、電算機の高度有効利用を展開し ていくために、昭和60年には住民情報システムの核となる住民記録システムが稼働。以後、住民情 報をベースとしたシステム(市民税・資産税・軽自動車税・国民年金等)が次々と導入された。 そして、平成4年5月の新庁舎完成を機に庁舎設置方式による電算機の導入及び庁内LAN(ローカ ル・エリア・ネットワーク)の構築等を行い、情報化の設備基盤の整備を進め、住民情報系システ ムや財務会計システム等各システムがネットワーク上で稼働を始めた。平成7年には印鑑登録システ ムが稼働し、これを機に市役所と市内各所にある行政サービスコーナーを電話回線で結び、行政サー ビスコーナーにおいて、住民票・印鑑証明の即時発行が可能となるオンラインシステムの開発を行 い、住民サービスの向上を図った。
その後も健康管理システムや障害福祉システム、法人市民税システム等の開発稼働を行い、高度 情報化時代に合わせて、着実に行政の情報化を進めている。また、平成9年度にホストコンピュータ の導入を行い、平成10年度ホスト系システムを「持ち込み委託」から導入方式へ移行した。
いて税証明発行業務もスタートさせた。
平成16年度より統合型GISの整備を行い、平成17年度に宇治市のホームページよりU.Mapとして 行政が保有する情報の公表を始めた。
平成19年度には、住民サービスの向上と効率的な情報システムの確立を目的として開発に参加し た京都府・市町村共同システムのうち、公共施設案内予約システム及び統合型 GIS を稼働し、平成 20年度には市町村基幹業務支援システムの中から国民健康保険サブシステムを、平成21年度には住 民情報・税情報・国民年金・選挙サブシステムを稼働した。また、平成23年度には市町村基幹業務 支援システム福祉系を導入した。
平成24年度には、市民窓口サービス向上のため戸籍情報システムの一部を稼働し、平成25年度に 全面稼働した。
宇治市における電算処理の現状
表 5 −1 (平成 29 年現在)
主 な 業 務 内 容
行
政
情
報
シ
ス
テ
ム
住
民
情
報
シ
ス
テ
ム
住 民 記 録
住 民 記 録 シ ス テ ム 住民登録の管理・検索・異動、住民票等各種証明書発行
印 鑑 登 録 シ ス テ ム 印鑑の登録・証明書の発行
住 民 基 本 台 帳
ネットワークシステム 本人確認情報の提供
公的個人認証システム 電子証明書の発行、管理
戸 籍 情 報 シ ス テ ム 戸籍の管理・検索・異動、各種証明書発行
選 挙
選 挙 シ ス テ ム 選挙人名簿の作成、投票所入場券等の発行
期 日 前 投 票 シ ス テ ム 期日前投票の受付管理・郵送
税 務
税 収 納 シ ス テ ム 各種税の収納消込み、納付書・督促状・催告書・納税証明書の発行
軽 自 動 車 税 シ ス テ ム 軽自動車一台ごとの登録、課税計算、納税通知書・納付書等の発行
資 産 税 シ ス テ ム 土地・家屋、償却資産についての課税計算、納税通知書・納付書等の発行
画 地 シ ス テ ム 土地の資産税評価の支援
主 な 業 務 内 容
行
政
情
報
シ
ス
テ
ム
住
民
情
報
シ
ス
テ
ム
税 務
住 民 税 シ ス テ ム 住民税に係る課税計算、納税通知書・所得証明書・納付書等の発行
法 人 市 民 税 シ ス テ ム 法人市民税に係る課税計算、納税通知書・納付書等の発行
教 育
図 書 館 蔵 書 検 索・ 予 約 シ ス テ ム
利用者登録・返却事務処理。インターネッ トと携帯電話から市立図書館の蔵書検索・ 貸出予約が可能。
学 齢 簿 管 理 シ ス テ ム 就学関係の名簿・学齢簿・統計表等の作成
福 祉
福 祉 医 療 シ ス テ ム 乳幼児医療等受給者の管理、受給者証の発行、レセプトの管理・点検・統計業務
生 活 保 護 シ ス テ ム 生活保護対象者の管理、保護費計算、経理、医療券発行、各種統計表作成
保 育 シ ス テ ム 入所児の入所事務管理、保育料の調定収納管理
児 童 手 当 シ ス テ ム 児童手当受給者の管理、支給額の算出、各種通知書の作成
児童扶養手当システム 児童扶養手当受給者の管理、支給額の計算、各種通知書の作成
育 成 学 級 シ ス テ ム 育成学級対象者の管理、各種通知書の作成、協力金の収納管理
健 康 管 理 シ ス テ ム 基本健診・各種がん検診、予防接種、訪問指導の管理者の抽出、通知書作成
国民健康保険システム 国保被保険者・世帯の管理、保険証・保険料通知書・納付書等の発行
介 護 保 険 シ ス テ ム 介護認定・保険料の調定収納
国 民 年 金 シ ス テ ム 年金加入者の資格管理、年金手帳発行
障 害 福 祉 シ ス テ ム 障害者情報の管理、各種手帳の受付、進達交付、各種支給決定
後 期 高 齢 者
医 療 シ ス テ ム 収納管理、納付書・各種統計表の作成
民 生
上 下 水 道 料 金 調 定
収 納 シ ス テ ム 料金計算、納付書・各種統計表の作成
公営住宅管理システム 市営住宅使用料の収納管理、共益費管理、納付書・督促状等の作成
犬の登録管理システム 飼犬の管理 ・ 予防注射の通知
貸 付 金 の 利 子 補 給
主 な 業 務 内 容
行
政
情
報
シ
ス
テ
ム
内
部
情
報
シ
ス
テ
ム
人 事 給 与 シ ス テ ム 職員給与の計算、人事異動・定期昇給・給与改定・研修記録等の管理、辞令発行
財 務 会 計 シ ス テ ム 財務計画・予算編成・財産管理・予算執行管理・決算統計資料作成等の処理
水 道 財 務 会 計 シ ス テ ム 予算編成・予算執行・決算管理・貯蔵品管理・企業債・固定資産等の管理
政 策 評 価 シ ス テ ム 政策評価及び実施計画の進捗管理
契 約 管 理 シ ス テ ム 契約管理・業者選定・入札執行・施工管理・検収、各種統計表の作成
成 績 評 定 シ ス テ ム 工事施工状況の評価
庶 務 事 務 シ ス テ ム 職員の休暇入力、勤務パターンの管理
文 書 管 理 シ ス テ ム 起案、受理文書等の管理、簿冊の登録・管理・廃案
経 営 農 地 管 理 シ ス テ ム 農地台帳の管理
地 図 情 報 シ ス テ ム 都市情報ファイルを地図にデジタル化し総合計画支援等に活用
地 理 情 報 シ ス テ ム 各課業務のデータ管理、市民への情報提供
土 木 設 計 積 算 シ ス テ ム 土木工事に係る単価・歩掛りの管理、積算書の作成
街 灯 管 理 シ ス テ ム 街灯の管理
公 園 管 理 シ ス テ ム 公園施設の管理
水 道 設 計 積 算 シ ス テ ム 水道工事に係る単価・歩掛りの管理、積算書の作成
給 水 装 置 台 帳 管 理
シ ス テ ム 給水装置使用者の施設台帳をデジタル管理
建 築 確 認 審 査 支 援
シ ス テ ム 建築確認の申請受付から審査までの一連の業務を処理する
官 庁 速 報 シ ス テ ム 全国の行政・一般ニュースを各所属で閲覧
公 用 車 管 理 シ ス テ ム 市公用車の登録・管理
主 な 業 務 内 容
行 政 情 報 シ ス テ
ム
内 部 情 報 シ ス テ
ム
例 規 集 検 索 シ ス テ ム 宇治市例規集及び法令の検索
市 政 だ よ り 編 集
シ ス テ ム 画像等の加工・紙面レイアウト
ホ ー ム ペ ー ジ
作 成 管 理 シ ス テ ム 各課でのコンテンツ作成と管理
グ ル ー プ ウ ェ ア インターネットメールの送受信、庁内メール、会議室予約等
セ キ ュ リ テ ィ ー
⑵ ネットワーク環境の整備
平成 10 年に情報インフラ整備の一環として LAN 整備を行い、各課へパソコンを設置し多くの システムをネットワーク上で稼働させ、高度行政情報化を進めた。
平成 14 年度宇治市公共施設ネットワーク稼働にともない、住民情報流出事件の経験を生かし、 利用者の権限管理のための IC カード導入・ネットワーク内の安全性を高めるための LAN 内 VPN による通信の暗号化を行った。平成 15 年度からは業務の効率化を図るため、必要な職員に 1 人 1 台のパソコンの配布を行っている。平成 28 年度には、平成 27 年 12 月 25 日付総務省通知に基づい た自治体情報セキュリティ強靭化対策を講じるため、ネットワークの環境整備をおこなった。
⑶ 地域情報化への取組状況
本市においては、平成 5 年に情報化基本計画の必要性を提唱し、翌 6 年には庁内において地域情 報化研究委員会を設置し、本市が地域情報化を進めていく上での基本的な考え方等の調査研究を 行い、平成 7 年には本研究委員会において「宇治市地域情報化基本構想」を策定し、本基本構想 を本市における地域情報化推進の指針と位置づけた。
平成 9 年度から、この「宇治市地域情報化基本構想」のもとで本市における具体的な地域情報 化の基本計画づくりに取り組むこととなり、宇治市第 4 次総合計画に掲げる基本理念「みどりゆ たかな住みたい、住んでよかった都市」をめざして、情報通信技術を活用した市民生活の向上と 産業振興、行政の効率的運営とサービス向上を図るために、平成 12 年度において「宇治市地域情 報化計画」を策定した。
平成 13 年度に、総務省の補助を得て、大部分の市内公共施設を光ファイバー(1Gbps)で結び、 今後地域イントラネットの基盤となる、宇治市公共施設情報ネットワークを構築し、平成 14 年度 からは多くのシステムが、新たなネットワーク上で稼働しはじめ、市民向けでは、図書館蔵書・ 体育館施設がインターネットで予約可能となった。
平成 15 年度には総務省の地域情報化モデル事業に取り組み、市民団体向けに市民ポータルサイ トの「e タウン・うじ」を構築し、平成 18 年度には㈶地方自治情報センターの e- コミュニティ形 成支援事業に取り組み、一般市民向けに京都山城地域 SNS「お茶っ人」を構築し、地域の活性化 につなげるため多くの市民団体や一般市民が参加されている。なお、22 年度には NPO 法人の認可 を受けられた市民団体への移管手続きを行い、以降は同団体が「e タウン・うじ」「お茶っ人」の 運営主体を担っている。
⑷ 情報公開条例の制定
情報公開制度は、市民に開かれた行政の推進を図るとともに市民と行政の信頼関係を確立して いくためには必要不可欠な制度である。
市では、この提言を尊重し、慎重かつ信頼性の高い制度づくりを進め、平成 9 年 10 月に議会の 情報公開特別委員会での議論を経て情報公開条例案が可決され、「宇治市情報公開条例」として平 成 9 年 10 月 16 日に公布、平成 10 年 4 月 1 日に施行した。
この条例では、情報の公開を求める市民の権利を「知る権利」の具体化されたものとして保障 することにより、市民に開かれた公正な行政を推進し、市民生活の向上に寄与することを目的と している。
しかし、条例施行後、数年が経過する中で、情報技術の発展など情報公開制度を取り巻く状況 が大きく変化してきたことから、それに対応すべく市は、平成 17 年 3 月に「宇治市情報公開条例」 の改正を行い、行政の諸活動の説明責務、電磁的記録を公開対象とすること及び請求権者を「何 人も」に拡充することなどを盛り込み、平成 17 年 4 月 1 日に施行した。
市では、実効性のある、より充実した情報公開制度を確立することにより、市政への積極的な 市民参加の一層の推進に努めている。
⑸ 個人情報保護条例の制定
個人情報保護条例は、市民のプライバシーなど個人の権利利益を保護するため個人情報の適正 な取扱いの確保を図るものである。
この条例は、個人情報の不適正な取扱いによる個人の権利利益の侵害を防止するため、市が取 り扱う個人情報については、その取扱基準を定め、市民に自己の個人情報の開示、訂正及び利用 停止を請求する権利を付与し、是正の申出を保障するものである。さらに、民間事業者の個人情 報保護の責務についても明らかにし、また、個人情報の流出による市民の権利利益の侵害の予防、 回復手段等について規定している。
宇治市個人情報保護条例は、電子計算機で処理する個人情報に限らず、手作業で処理するもの も対象とする総合的な個人情報保護の制度として平成 11 年 4 月に施行された。また、施行直後に 明らかになった住民情報流出事件の苦い経験を教訓として、平成 15 年 8 月には個人情報保護の仕 組みを強化する条例改正が行われた。
しかし、条例施行後数年が経過する中で、情報技術の発展、個人情報の保護に関する法律の施 行等、個人情報保護制度を取り巻く社会情勢が大きく変化してきたことから、市は平成 18 年 2 月 に個人情報保護制度の見直しについて「宇治市個人情報保護審議会」に諮問し、平成 18 年 12 月に 答申を得た。平成 19 年 3 月議会において、この答申に基づく個人情報保護条例の全部改正が可決 され、平成 19 年 9 月 1 日に施行した。
財 産 に 関 す る
表 5 −2
区 分
土 地(地 積) 建
前 年 度 末
現 在 高 決算年度中増 減 高 決算年度末現 在 高
木 造(延面積) 前 年 度 末
現 在 高 決算年度中増 減 高 決算年度末現 在 高
行
政
財
産
公 用 財
産
市 庁 舎 20,399.32㎡ ㎡0 20,399.32㎡ ㎡0 ㎡0 ㎡0
そ
の
他
の
行
政
機
関
消 防 施 設 9,137.43 0 9,137.43 0 0 0
そ の 他 の
施 設
小 計 29,536.75 0 29,536.75 0 0 0
公 共 用 財
産
学 校 635,332.94 0 635,332.94 0 0 0
市 営 住 宅 59,664.42 237.71 59,902.13 0 0 0
公 園 433,114.30 △468.00 432,646.30 299.35 0 299.35
そ の 他 の 施 設 1,187,547.76 6,252.52 1,193,800.28 9,790.14 △9.00 9,781.14
墓 地 106,086.24 0 106,086.24 0 0 0
用 悪 水 路 133,571.41 165.56 133,736.97
小 計 2,555,317.07 6,187.79 2,561,504.86 10,089.49 △9.00 10,080.49
合 計 2,584,853.82 6,187.79 2,591,041.61 10,089.49 △9.00 10,080.49
普
通
財
産
宅 地 66,353.55 △1,105.55 65,248.00 155.20 0 155.20
山 林 828,997.06 △393.25 828,603.81
雑 種 地 6,557.14 △286.31 6,270.83
池 沼 53,235.06 △185.00 53,050.06
溜 池 50,575.00 0 50,575.00
堤 塘 0 0 0
合 計 1,005,717.81 △1,970.11 1,003,747.70 155.20 0 155.20
総 合 計 3,590,571.63 4,217.68 3,594,789.31 10,244.69 △9.00 10,235.69
4. 公有財産
調 書
(平成29年3月31日現在) 物
非 木 造(延面積) 延 面 積 合 計
前 年 度 末
現 在 高 決算年度中増 減 高 決算年度末現 在 高 前 年 度 末現 在 高 決算年度中増 減 高 決算年度末現 在 高
㎡
26,917.29 ㎡0 26,917.29㎡ 26,917.29㎡ ㎡0 26,917.29㎡
6,050.84 0 6,050.84 6,050.84 0 6,050.84
32,968.13 0 32,968.13 32,968.13 0 32,968.13
194,294.25 410.53 194,704.78 194,294.25 410.53 194,704.78
48,904.29 0 48,904.29 48,904.29 0 48,904.29
16,216.27 0 16,216.27 16,515.62 0 16,515.62
78,132.65 474.42 78,607.07 87,922.79 465.42 88,388.21
275.00 0 275.00 275.00 0 275.00
337,822.46 884.95 338,707.41 347,911.95 875.95 348,787.90
370,790.59 884.95 371,675.54 380,880.08 875.95 381,756.03
2,287.86 0 2,287.86 2,443.06 0 2,443.06
2,287.86 0 2,287.86 2,443.06 0 2,443.06
5. 市 庁 舎
⑴ 今日までの庁舎
昭和 26 年 3 月、久世郡宇治町・槇島村・小倉村・大久保村・宇治郡東宇治町が合併により、人口 38,231 人(昭和 25 年 10 月 1 日付)14 課 2 局 4 出張所、職員数 181 名体制により市制が施行された。旧 宇治町役場庁舎を市庁舎として継続使用。宇治市宇治妙楽 160 番地の 1 に市役所を置く。
昭和 38 年 8 月には、人口 8 万人を想定して現在地へ庁舎を新築し、移転する。その当時、人口 55,842 人(昭和 38 年 8 月 31 日)1 室 1 部 15 課 1 所、職員数 375 名体制。
その後、大都市近郊という地理的条件から市内各地で宅地開発が行われ、人口が急増。行政事務 事業の増大と多様化により職員が増加し、庁舎が狭隘となるが、西館庁舎の増築、他施設の転用、 プレハブの建設、民間建物の借用などの分散(8 カ所)化で対処する。しかし、この分散化により 市民サービス及び事務効率に課題が生じ、昭和 56 年、庁舎問題の検討に入る。
昭和 58 年新庁舎計画の第 1 期事業として議会棟を建設、平成 4 年 3 月に第 2 期事業分を完成し、同 年 11 月には既設庁舎解体及び外構整備工事を終え、竣工する。現在、人口 188,457 人(平成 29 年 4 月 1 日付)、8 部 2 室 46 課(市長部局)、全職員数 1,435 名体制。
⑵ 庁舎のよそおい
市道宇治白川線に沿った南北 350m の区間をシビックゾーンと位置づけ公共施設の配置を積極的 に行った結果、北から地方法務局、簡易裁判所、宇治市庁舎、うじ安心館(保健・消防センター)、 総合福祉会館、産業会館、上下水道部庁舎、生涯学習センター、さらに南方には、文化センター(中 央公民館、歴史資料館、中央図書館、文化会館)を配置している。市庁舎には、これら施設の中心 的な役割を担うに相応しい施設としての装いを備えている。
旧庁舎時代に分散配置していた、教育委員会事務局、上下水道部営業課及び下水道関係課も本庁 舎に配置する。
所 在 地 宇治市宇治琵琶 33 番地 敷地面積 17,888㎡
本 庁 舎 平成 4 年建設
建築面積 4,426㎡ 延床面積 18,579㎡
規模 地上 8 階 地下 1 階 高さ 43.2m 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造 議 会 棟 昭和 58 年建設
建築面積 1,325㎡ 延床面積 3,742㎡ 規模 地上 4 階
西 館 昭和 49 年建設
建築面積 735㎡ 延床面積 2,619㎡ 規模 地上 4 階
構造 鉄筋コンクリート造
市民駐車場 北側駐車場 169 台
南側駐車場 14 台
南側二層式駐車場 78 台
⑶ 庁舎の特徴
本庁舎は、歴史と文化に育まれた宇治市が、京都府南部の中核都市として、21 世紀のシンボルと なることを願って建設された。昭和58年に完成した議会棟を中心とした第1期庁舎と一体化を図り、 市民の皆様に愛される市役所を目指したものである。
高齢者や障害者の方々をはじめ、市民にとって「わかりやすい、利用しやすい」庁舎であること を第一義とし、高度情報化社会にも十分に対応できるものとなっている。
エスカレーターにより 1、2 階を一体にした集合窓口の採用をはじめ、障害者やお年寄りに優しい 工夫をしている。また、明るく開放的な庁舎にしようと、オープンフロアを採用し、緑を十分に取 り入れている。それに加えて、「ゆとり」と「うるおい」を重視してゆとりの空間を作り、市民交流 ロビー、展示コーナー、行政資料コーナー、来庁者子育て支援コーナー(来庁者こども一時預かり、 子育て相談等)などを設けている。
先進的な特徴としては、省エネルギー対策として中央監視装置の導入を行い、ハッチ、バルコニー の設置によって安全性に配慮している。高度情報化への対応として、OA 床、光ファイバーを取り 入れている。
また、眺望の良い 8 階に食堂を配置している。
6. 契 約 事 務
契約課においては、市長部局及び公営企業等から依頼を受け、工事請負・建設コンサルタント業 務等・物品購入等・役務業務それぞれについて入札・契約事務を行っている。なお、入札・契約手 続の一層の透明性・客観性・公平性を確保するため、学識経験を有する者等による入札監視委員会 を設置し、年 4 回定例会議を開催している。
○ 契約実績(平成 28 年度)
契約課において、入札(一般競争・指名競争)・競争見積・特命随意契約を行っている事務処理 件数は、次のとおりである。
表 5 −3
総処理 件 数
契 約 成 立(件数) 契 約 成 立(金額:円)
件数 市内 準市内 市外 総 額 市内受注額
工 事
入 札 150 150 143 0 7 5,991,482,240 4,941,119,514
競 争 0 0 0 0 0 0 0
特 命 12 12 5 0 7 111,942,432 68,054,472
計 162 162 148 0 14 6,103,424,672 5,009,173,986
コ ン サ ル
タ ン ト
入 札 88 88 59 1 28 373,677,415 127,389,132
競 争 0 0 0 0 0 0 0
特 命 8 8 2 0 6 39,924,360 4,903,200
計 96 96 61 1 34 413,601,775 132,292,332
物 品
入 札 68 68 26 6 36 540,039,592 91,113,915
競 争 66 66 29 3 34 31,325,013 13,718,972
特 命 15 15 1 0 14 39,216,470 644,868
計 149 149 56 9 84 610,581,075 105,477,755
役 務
入 札 122 122 41 0 81 2,392,337,364 1,376,845,598
競 争 21 21 13 0 8 65,988,538 3,963,350
特 命 106 106 1 0 105 439,954,842 24,202,154
計 249 249 55 0 194 2,898,280,744 1,405,011,102
総 合 計
入 札 428 428 269 7 152 9,297,536,611 6,536,468,159
競 争 87 87 42 3 42 97,313,551 17,682,322
特 命 141 141 9 0 132 631,038,104 97,804,694
表 5 −4 平成29年4月1日現在
税 目 税 率
市
民
税
個
人
均等割 3,500円(平成26年度から平成35年度までに限り500円を加算した額)
所得割 6 / 100
法
人
均等割
資 本 金 等 の 額※1 従業者数 税 率
50億円を超える法人 50人超 3,600,000円
50人以下 492,000円
10億円を超え50億円以下の法人 50人超 2,100,000円
50人以下 492,000円
1億円を超え10億円以下の法人 50人超 480,000円
50人以下 192,000円
1,000万円を超え1億円以下の法人 50人超 180,000円
50人以下 156,000円
1,000万円以下の法人 50人超 144,000円
上記以外の法人等 60,000円
法人税割 12.1 / 100
固 定 資 産 税 1.4 / 100
市
民
税
軽自動車税
車 両 区 分 新 税 率 旧税率標準税率
原動機付 自 転 車
総排気量 又は 定格出力 (電気)
50cc以下又は0.6kW以下のもの(ミニカーを除く。) 2,000円
50cc又は0.6kWを超え、90cc又は0.8kW以下のもの 2,000円
90cc又は0.8kWを超え、125cc又は1.0kW以下のもの 2,400円
ミニカー(三輪以上で50cc以下又は0.6kW以下のもの) 3,700円
軽自動車
二 輪 125ccを超え250cc以下のもの(側車付のものを含む。) 3,600円
三 輪 660cc以下 ※2 3,900円 3,100円
四 輪 660cc 以下
乗 用 営 業 用 ※2 6,900円 5,500円
自 家 用 ※2 10,800円 7,200円
貨 物 営 業 用 ※2 3,800円 3,000円
自 家 用 ※2 5,000円 4,000円
小 型 特 殊 自 動 車 農耕作業用 2,400円
そ の 他 5,900円
二輪の小型自動車(250ccを超えるもの) 6,000円
市 た ば こ 税 5,262 / 1,000 (旧3級品3,355 / 1,000)
鉱 産 税 1 / 100 (鉱物の価格合計額は200万円以下 0.7 / 100)
特別土地保有税 平成15年度から新規課税停止 都 市 計 画 税 0.25 / 100
※1 「資本金等の額」か「資本金と資本準備金の合計額」のいずれか大きい方で均等割の税額を判定します。 ※2 平成27年4月1日以降に最初の新規検査(新車登録時)を受ける車両
7. 市 税
⑵ 市税の内訳(収入額)
⑶ 納税義務者数
○ 個人市民税(平成 29 年 7 月 1 日現在)
○ 法人市民税(平成 29 年 7 月 1 日現在)
○ 固定資産税(平成 28 年度概要調書)
表 5 −6 (単位:人)
納税義務者数 均 等 割 の み を
納 め る 者 所 得 割 の み を納 め る 者 均 等 割 と 所 得 割 を納 め る 者
86,342 4,300 0 82,042
資料:課税状況調
表 5 −5 平成 29 年 4 月 1 日現在(単位:千円、%) 区 分
税 目
平 成 28 年 度 平 成 29 年 度
当初予算額 構成比 当初予算額 構成比
市 民 税 11,038,639 47.1% 10,843,643 46.8%
個 人 分 9,682,624 41.3% 9,761,044 42.1%
法 人 分 1,356,015 5.8% 1,082,599 4.7%
固 定 資 産 税 9,382,593 40.0% 9,439,377 40.7%
軽 自 動 車 税 282,155 1.2% 288,511 1.2%
市 た ば こ 税 1,073,521 4.6% 945,042 4.1%
鉱 産 税 1 0.0% 1 0.0%
特 別 土 地 保 有 税 1 0.0% 1 0.0%
都 市 計 画 税 1,669,959 7.1% 1,664,440 7.2%
合 計 23,446,869 100.0% 23,181,015 100.0%
表 5 −7
総 数 内 訳
第9号 第8号 第7号 第6号 第5号 第4号 第3号 第2号 第1号
3,547 14 7 134 20 80 51 473 17 2,751
(注)地方税法第312条第1項の区分による 資料:課税状況調
表 5 −8
区 分 納 税 義 務 者(人)
土 地
家 屋
償 却 資 産
55,138 61,397 1,125
合 計 117,660
⑷ 有租地面積(概要調書)
⑸ 市税の調定額及び収納率(平成 28 年度決算見込)
表 5 −9 (単位:千 ㎡)
総 数 田 畑 宅 地 山 林 その他
平成28年度 39,441 2,291 1,042 12,343 20,437 3,328
注:単位未満四捨五入のため、総数とその内訳の合計は必ずしも一致しない。*免税点以上のもの
表 5 −10 (単位:千円、%)
税 目 区 分 調 定 額 収 納 額 収 納 率
市 民 税
現 年 度 分 10,863,146 10,737,375 98.8
滞 納 繰 越 分 460,343 125,269 27.2
小 計 11,323,489 10,862,644 95.9
固 定 資 産 税
現 年 度 分 9,285,974 9,166,290 98.7
滞 納 繰 越 分 428,814 146,377 34.1
交 付 金 108,018 108,018 100.0
小 計 9,822,806 9,420,685 95.9
軽 自 動 車 税
現 年 度 分 282,958 274,712 97.1
滞 納 繰 越 分 17,131 4,514 26.3
小 計 300,089 279,226 93.0
市 た ば こ 税 986,107 986,109 100.0
鉱 産 税 0 0 0.0
特別土地保有税
現 年 度 分 0 0 0.0
滞 納 繰 越 分 0 0 0.0
小 計 0 0 0.0
都 市 計 画 税
現 年 度 分 1,658,495 1,637,158 98.7
滞 納 繰 越 分 78,297 26,739 34.2
小 計 1,736,792 1,663,897 95.8
合 計
現 年 度 分 23,184,698 22,909,662 98.8
滞 納 繰 越 分 984,585 302,899 30.8
小 計 24,169,283 23,212,561 96.0